コルの意味 登山用語

コル

コル(英語:Col)とは、鞍部と同じ意味。コルといえば、北岳の八本歯のコルが有名で、広河原〜大樺沢〜二俣〜八本歯のコルを通過して北岳に登頂する。登山道は広河原山荘横が始点であり大樺沢を目指して登って行く。大樺沢へ到達すると、雪渓があり、この雪渓の先に八本歯のコルがある。

大樺沢二俣は、登山道の分岐点であり三方向に分かれている。左俣コースは八本歯のコルを目指すコース、右俣コースは北岳肩の小屋を目指すコース、もうひとつのコースは白根御池小屋からの登山道に合流するコースである。佐俣コースを選択し、雪渓に沿って左側を歩き、雪渓上部で雪渓の上を渡って、八本歯のコルの支尾根に向かう。雪渓を超えてからが、このルートの核心になり、北岳バットレス(岩壁)を臨みながら、傾斜40〜45度のハシゴを登っていき、登り終わったところで、八本歯のコルに到達する。

八本歯のコルのコースから北岳山頂は傾斜がなく、高山植物を楽しみながら登頂できる。北岳は標高3,193mと富士山に次ぐ、日本第二位の標高である。ハシゴが設置されているので、難易度はそれほど高いコースではない。