金剛杖の意味 登山用語

金剛杖(こんごうづえ)

金剛杖とは、修験者や巡礼者が持つ杖のこと。現在では富士山で手に入る金剛杖が有名であり、剣が峰など山頂の八つの峰に由来する八角形の形をしており、長さが約150cmある。

各山荘で手に入れることもできるが、1合目で購入するのと5合目で購入するものでは杖の先の形が異なり、1合目で購入したものは、先が富士山の形をしている。登山中、各山荘で費用(200〜300円)を支払うと、焼印を押してもらうことができ、各山荘毎に焼印の絵柄が異なるので、スタンプラリーのような楽しみ方もある。ただし、夜間に富士山を登り御来光を拝むことを目的としている場合は、夜間は焼印をやっていない山荘が多いので注意する。

金剛杖を登山補助として使う場合、人によって意見が分かれるところである。ストックなどに比べて金剛杖が150cmと長いので、登りでは重くて使いにくいという声もあれば、下りは長い方が体重をかけることができるので楽になるという声もある。