コンパスの意味 登山用語

コンパス

コンパス(compass)とは、東西南北の方位を知るために地磁気を利用した計測器である。登山用のコンパスは、地形図と併用するためにスケールと回転リングがついていて、オイルが中に入っているものが一般的である。

地形図や登山図などすべての地図は真北を指し北極点に向かっている。そしてコンパスが指す北は「磁北」と呼ばれ、北極点からずれた地点を磁北とよび、北極点と磁北の間のズレを「磁北偏差」と呼び、磁場の変化に伴い常に変化している。

まず山に行く前に、地図上に磁北線を4cm感覚で引いておくといい。5万分の1地形図では2km、2万5千分の1では1km感覚になる。山頂に到達したものの周囲に見える山が特定できない時や、自分の現在地を把握したい場合など、霧に巻かれて方向を見失ってしまい現在地を確認したい場合など、地図とコンパスを使って位置を特定できる。地磁気でコンパスの指す方向が狂う場合もあるので、地面の上で広げた地図の上や、金属の近くで使わないようにする。