最高峰の意味 登山用語

最高峰

最高峰とは、その地域で一番高い山のことである。本来は山に対して用いていたが、現在は転じて、ある分野で最も優れたものにも使用されている。各大陸にある最高峰を総称して、七大陸最高峰(Seven Summits)とも言う。この場合、世界で一番大きい大陸はユーラシア大陸であるが、アジア大陸とヨーロッパ大陸に分けて考えられている。

アジア大陸「エベレスト(標高8848m)」、ヨーロッパ大陸「エルブルス(標高5642m)」、北アメリカ大陸「マッキンリー(標高6194m)」、南アメリカ大陸「アコンカグア(標高6959m)」、アフリカ大陸「キリマンジャロ(標高5895m)」、オーストラリア大陸「コジオスコ(標高2228m)」、南極大陸「ヴィンソン・マシフ(標高4892m)」である。

かつてはヨーロッパ大陸最高峰はモンブラン(標高4810m)であったが、旧ソ連の崩壊によりエルブルスになった。ただし、ロシアは文化的にアジアに近いため意見が分かれている。また、オーストラリア最高峰は標高が低いうえ、頂上まで車で行けることから、ニュージーランドのアオラキ/マウント・クック(標高3754m)にするべきとの意見もあり、確定していない。

かつては登山ルートが開拓されていないことから、登山家の独壇場であったが、現在では、商業登山によりプロ登山家ではなくても安全登山できるルートが開拓されていることから、登山家が登る山ではないと言われている。なお、中でも費用を必要とするのは、ヴィンソン・マシフの約400万円、エベレストの入山料約200万円、マッキンリーが約100万円である。