ザイルの意味 登山用語

ザイル

ザイル(ドイツ語:Seil)とは、登攀の際に使う綱のことであり、ザイルとはドイツ語のSeilからきている。最近はロープ(英語:Rope)とも呼ばれることも多いが、言語が異なるだけでザイルとロープは同義である。

クライミングや登攀で使用するザイルは国際規格基準であるUIAA(※)規格をクリアしている必要がある。UIAA規格では、「衝撃荷重」「伸び率」「UIAA耐落下回数」「表皮と芯のずれ率」など安全性を確認するためのテストがあり、これらの規格をクリアしているザイルは安全に使えるとされている。

また、用途に応じてザイルの直径や長さが変わってくる。シングル・ザイルは直径が9mm〜11mmほどで、フリークライミングに使われる。ダブル・ザイルは2本のザイルを2本のロープを使うので、1本の直径が8mm〜9mmほどで、アルパインクライミングに使われる。ツイン・ザイルも2本のザイルを使い、1本の直径も8mm〜9mmほどになり、沢登りやアイスクライミングに使われる。長さは様々であるので、用途に応じて選ぶとよい。

※1 UIAA…UNION INYERNATIONALE DES ASSOCIATIONS D'ALPINISME(INTERNATIONAL MOUNTAINEERING AND CLIMBING FEDERETION)の略称。国際山岳協会。