ザックの意味 登山用語

ザック

ザック(ドイツ語:sack)とは、登山で荷物を入れて背負う袋のこと。かつてはキャンバス地で出来たキスリング型が主流であったが、横に広がる形状で荷物は入るが、バランスがとりにくく、紐が肩に食い込むなどの理由で敬遠され、ナイロンなどの化学繊維にとって代わっていった。

現在ではアタックザック型が主流であり、歩きやすいよう縦型で、肩と腰部分にベルトがあり負荷分散できるようになっており、丈夫で軽量な、最新技術を盛り込んだザックが次々に発売されている。ザックは日程に応じた大きさがある。だいたいの目安では、日帰りの場合は約10〜30L(Dパックなど)、小屋泊1〜3泊の場合は20〜50L、テント泊1〜3泊の場合は40〜70L、それ以外の長期では60L以上、のザックがある。60L以上のザックになるとかなりの大きさになり、背負うと頭が隠れてしまう。最大サイズは120L前後のサイズで、海外遠征や長期縦走など向き。

ザックが自分の体に合っている場合は、バックパネル(ザックの背中部分)とショルダーハーネス(肩にかける部分)が、体に隙間なくフィットしている状態になる。お店で試着する時に、実際に荷物を入れた状態と空の状態では感じが異なるので、念入りにフィッティングするといい。英語のバックパックと同じ。