アタックキャンプの意味 登山用語

アタックキャンプ

アタックキャンプとは、頂上を目指す直前の最終キャンプ地のことである。なお、アタックキャンプとは和製英語であり、アドバンスキャンプ(Advance-camp)というのが正しい。略称はAC。(以降、アドバンスキャンプとする。)

ヒマラヤ高峰の登山の場合、高地順化のため、キャンプ地を数回に分けて高度を上げながら、少しずつ体を慣らしていく。このときアドバンスキャンプ以外のキャンプ地はベースキャンプ(Base-camp)という。略称BC。大規模登山隊もアルパインスタイルの小規模登山家グループも、必ずアドバンスキャンプは設置する。アドバンスキャンプでは、晴天日を待って頂上に向かうための待機場所なのである。ここで天気情報をチェックしながら、出発のチャンスを見極めるのである。

高所登山では酸素が薄いため、8000mを超える高峰になると、たとえ頂上まであと300mという地点であっても酸素が薄いため、早く動くことができないという。そのため、早朝から天候が安定している予報が出れば、早朝に行動開始して頂上を目指す。午後から天候が回復するような場合は、アドバンスキャンプで待機するのがベストとされる。