里雪型の意味 登山用語

里雪型(さとゆきがた)

里雪型とは、冬型の名称のひとつで「里雪型」「山雪型」があり、前者は平野部に雪を降らせるタイプで、後者は山に雪を降らせるタイプである。

山雪型は、大陸で低気圧が発達し、シベリアからの強い寒気を伴ったシベリア高気圧が張り出してくると、大陸から冷たくて乾いた風が日本列島に吹き寄せ、日本海上で蒸気を吸いこみ、やがて日本列島の脊梁山脈にぶつかって、日本海側で雪を降らせ、再び乾いた空気は、太平洋側に乾いた強風「空っ風」となる。

一方、里雪型は、日本海側で気圧の谷が形成されると、日本海上で低気圧性の渦が発生して、北陸〜東北地方に大雪をもたらし、低気圧になると、雷を伴う大荒れの天気になる時がある。平野部に大雪をもたらす可能性が高くなり、交通機関に混乱をもたらすことから、警戒が呼びかけられる。

こういう場合、山では、標高3000mで気温がマイナス20度になり、風速20m/sを超え、寒気が長続きするため身動きがとれなくなる。事前に分かっている場合は登山は中止すべきである。