ザレの意味 登山用語

ザレ

ザレとは、山の斜面が崩れて、様々な大きさの石が堆積している場所のことである。これらの場所は、森林限界付近で樹木が育たないところや、周囲をさえぎるものがないため風雨によって岩が風化して砂礫になった場所などにある。

大きな岩あるいは石がいっぱいある場所は「ガレ場(ば)」と呼び、ガレ場より石が小さいあるいは砂礫のような場所を「ザレ場」と呼ぶ。ガレ場は大小の岩が混じっていて大きい岩は安定感があるので、比較的登りやすい。しかし安定感があるとはいっても、浮き石(人が乗っかるとグラグラと動きいて不安定な石のこと)もあるので、足をかける石を慎重に選びながら歩く。

また、人が登ると石が動いて落石のおそれもあるので、前に登山者がいる場合は、ある程度の感覚を空けてからつづくと、落石を避ける余裕ができる。ザレ場の場合は、地面が石や砂礫のため滑りやすくなっているので、大股ではなく慎重に歩くようにする。足裏で岩や石を押さえながら歩く感覚である。