山塊の意味 登山用語

山塊(さんかい)

山塊とは、山塊(英語: massif)は、山系または山脈から離れて塊状になっている山地のことである。イタリアのドロミテ山塊が有名である。

多くのクライマーや登山家、そして現在での名だたる靴メーカーが拠点を置いていることでに知られるドロミテ山塊は、ヨーロッパアルプスに位置が近いが、連なっていない独立した山である。ドロミテは2億4000万年前(三畳紀)はこの辺りは、熱帯雨林と暖かくて浅い海であった。

海底には微生物・珊瑚・貝殻などが堆積していき、数百万年以上かけて数千メートルもの厚い堆積層が形成されていた。約4000万年前(新生代)にヨーロッパ大陸とアフリカ大陸が衝突し、2つの大陸によって押し出された(隆起した)地殻が現在のアルプス山脈とドロミテ山塊である。

やがて第四紀の氷河時代がやってくると地上は厚い氷河に覆われ、ドロミテ山塊も例外なく厚い氷河に覆われた。氷食によって地表は削られ、氷河がなくなった後も降雨などによる浸食で現在の形が出来上がった。なお、ドロミテ山塊は苦灰石や石灰岩で形成されており、ドロミテという名前は苦灰石(イタリア語:dolomite)からきている。