山岳の意味 登山用語

山岳

山岳とは、陸地の表面が著しく盛り上がった所。高く険しい山が連なっている所のことである。高くて険しい山々は、崇高さを感じさせる雰囲気を持ち、しばしば山岳信仰の対象とされてきた。のちに古代神道と仏教が融合し山岳で修行する修験道を生み出し、信仰登山が興る。

やがて近代になるにつれ、山へ登る目的も信仰から、どんな手段を使ってでも山頂を目指すスポーツ登山に変化し、日本初の日本山岳会も形成された。一般登山者数の増加に伴い遭難者数も増加の一方をたどり、都道府県警による山岳救助隊が結成され、遭難者の救助や捜索にあたるとともに、普段からのレスキュー訓練や、山岳の見回り、啓蒙活動を行っている。登山者自身も万が一に備えて山岳保険に加盟する人が増えている。

人間活動を抜きにすると、日本アルプスと呼ばれる山岳の山容は、かつて氷河時代に存在した氷河によって、地表が氷食されて形成されたものや、氷河時代の名残である高山植物が見ることができる。また山岳地帯だからこそ形成される山岳波などの気象現象もある。