当たり年の意味 登山用語

当たり年

当たり年とは、花や木の実などが咲く年のことをいう。咲かない時は裏年という。たとえば、天然のみずがめと言われるブナの木ははっきりとした周期がまだ分かっていないが、不定期で当たり年がおとずれ、その年にはたくさんの花をつけ、やがて秋になると実を落とすと言われている。

ブナの実はどんぐりである。(どんぐりは木の実の総称でもあり、同じような形をしているが、樹木の種類によって色や大きさなどが異なる。)ブナに限らずミズナラなども周期性があり、当たり年の秋にはどんぐりを落とす。このどんぐりたちは地面に落ちた後、翌年になると発芽するが、全部のどんぐりが発芽するとも限らず、自然に住む野生動物たちの食糧となる。

また気象条件によって育たなかったり、せっかく発芽しても笹などに上部を覆われてしまい、光が当たらないことによる成長阻害で枯れてしまったり、食欲旺盛な鹿などに芽を食べられてしまうこともある。やがどんぐりから発芽したブナは大きくなり、次の森へと次世代更新していくのである。