三季の意味 登山用語

三季(さんき)

三季とは、冬を除く春〜秋の季節のことをいう。アウトドア業界においては、商品を季節に応じた素材で開発しており、それぞれの商品の適用シーズンを三季と表示していることが多い。

たとえばウェアにおいては、三季というひとまとめではなく、アンダーウェアやミドルレイヤーは春秋と夏に分けられている。アウターはウィンドシェルやレインウェアなどが多くなるので、それらは三季と表示されている。

登山靴においては、三季と厳冬期に分けられる。両方とも防水性などは当然あるが、厳冬期用は凍傷にならないよう保温加工が施されている。テントも、三季と厳冬期に分けられている。素材はナイロンやポリエステルなどが使用されており、季節に応じて繊維そのものの太さが異なる。三季用では30〜40デニールの繊維に対し、厳冬期用では70デニールと繊維の太さが倍になっている。

シュラフも三季と厳冬期に分けられており、繊維の太さの違いに加え、中綿の量やフィルパワーが異なる。もっと厳密にいうとエクスペディション用(高所用)は、頭の先から足の先、装備すべてが厳冬期用とはまた異なるのでここでは割愛する。