山系の意味 登山用語

山系

山系とは、二つ以上の山脈が近接し全体で一つの系統をなしているもののこと。山脈とは、おもな山稜が途切れることなく連なっていることをいう。山脈のなかでも主峰とそれを取り巻く山々を山群ということもある。

山のかたまりの大きさでいうと、「山系>山脈>山群」となる。世界で一番有名な山脈の中で、ヨーロッパアルプス山脈とヒマラヤ山脈がある。これらの山脈を合わせて、アルプス・ヒマラヤ造山帯と呼ばれる。

実はこれらの山脈は、地球スケールで見ると一連の大きな山のつながりなのである。ヨーロッパアルプス山脈はアフリカ大陸との衝突、ヒマラヤ山脈はインド大陸との衝突、という地殻変動によって隆起した山脈であり、かつては海底だったことが分かっている。(両山脈の間には幾多もの山脈があるがここでは省略する。)

ヒマラヤ山脈に焦点を当てると、その中に、ランタン山群、アンナプルナ山群、クーンブ山群、マナスル山群、ダウラギリ山群、カンチェンジュンガ山群とさらに分別されている。なお、現在のプレートの北上は続いており、さらに標高が高くなることが予想される。