シエラカップの意味 登山用語

シエラカップ

シエラカップとは、シエラクラブ(Sierra Club)という団体が、1905年に会員に配ったステンレス製の小さなカップのこと。バックパッキング運動の象徴として流行した。カップとしてコーヒーなどを飲むのに使うのはもちろんのこと、お鍋の代わりに直火にかけて調理することもでき、材質によってはカップをそのまま口につけても熱くないという。

現在は、アウトドアメーカー各社から、チタン製、ステンレス製、アルミ製、などで作られた軽量カップがでており、形には大差がない。強いて言えば、素材が違うことと、取っ手の形状が異なるくらいなので、あとは好みになる。シエラカップの要領は310ml。1人分にはちょうどいい大きさである。ガスバーナーさえあれば、シエラカップで0.5合分くらいのお米を炊くこともできる(蓋が必須だが。)カップラーメンのお湯を沸かすのに湯量が足りるかぎりぎりの大きさであるが、山では沸点が低いうえ、ガスバーナーの火力は強く、入れ物が小さいと早くお湯が沸くのである。