シェルパの意味 登山用語

シェルパ

シェルパとは、現在はヒマラヤ登頂を目指す登山隊の登山ガイドという意味で使われている。シェルパとは、本来はシェルパ族のことである。彼らはチベット語で「東」という意味があるように、もともとチベットに居住していたが17〜18世紀頃にネパールに移住してきている。今はネパールでは少数民族の1つとされている。

シェルパ族の人々は高地という過酷な環境に住んでいるため体が高地に順応していることもあり、彼らの身体能力を生かして荷物運びとして外国人登山隊に雇われるようになり、現在では、ヒマラヤ登頂を目指す、登山隊の登山案内や荷物を運んだりしている。

この登山ガイドの仕事はシェルパ族の人々にとっては高収入であり、生活のために登山ガイドを目指す人々が多いが、ヒマラヤ登頂や下山途中で命を落とす人も少なくない。命を落としたシェルパには残された家族もいて、彼らをサポートすることも課題になってきている。なお最近はシェルパ族以外の他民族の登山ガイドもシェルパと呼ぶようになってきている。