枝折りの意味 登山用語

枝折り(しおり)

枝折りとは、山道などで迷わないように、木の枝などを折って行き来の目印とすること。本などで読みかけのページに挟むしおりは、この枝折りから来ているといわれる。

近代登山が普及する以前の時代は、山に入る人はごく限られた人たちだけで、また登山道も整備されていなかったから、目印なしに登ることは難しかったかもしれない。現在では、たびたび「渋滞」という言葉があるように、年々登山者数が増加しており、それに伴い自然を守るために登山道が整備されるようになってきている。

また枝折ることは植物を傷つけることであり、また環境保全の見解から、現在では禁止されている。少しそれるが、新潟県の越後駒ヶ岳には枝折峠がある。紅葉の名所として知られているが、ヘアピンカーブが続く難所であり、国道にしては珍しく時間規制で一方通行になっている。この枝折峠の名前の由来は、ある人が山道に迷ってしまったところ、童子が表われて、枝折りながら案内したという伝説によるものである。