止水ファスナーの意味 登山用語

止水ファスナー

止水ファスナーとは、アークテリクス(カナダのアウトドアブラント)とYKKの共同開発により誕生した、防水性をもつファスナー(またはジッパー)のことである。

以前は、防水性ある素材や撥水加工をしてあるアウトドアウェアでもファスナー部分から水が沁み込むため、ファスナーの上部を覆うようなウェアが主流であり、かさばる原因にもなっていた。この止水ファスナーが誕生したことで、ウェアがより軽く、快適なものになってきている。

ファスナーのテープ部分がウレタン加工され、わずかな隙間からも水が浸入しないようになっているがファスナーが固いという欠点があり、冬期においては吐息や雪などの水分がファスナー部分で凍ったりして、ファスナー開閉できなくなる問題があった。

しかし、これらの欠点も、アークテリクスとYKKの更なる研究により、しなやかさを持つものが生み出されている。この止水ファスナーの効果は洗濯時などの取り扱いで性能が損なわれることもあるので、洗濯表示を守るとよい。