指導標の意味 登山用語

指導標

指導標とは、道標ともいい、登山道などに設置されている道案内の標識のことである。分岐点などで登山者が迷わないよう、また、登山者がルートを外れて歩くことで植生を破壊するのを防ぐ目的もある。

指導標には、行先の方向、距離、目安となる所要時間などが表記されており、立て札などが立てられている場合もあれば、手作りのものもあり、目立つよう赤字で書かれている。登山者数が多いところではきちんと整備されているが、マイナーな場所では手作りのものやテープやペンキなどで目印が付けられている。

また、険しい岩場などでは、行先案内として、マル(○)、バツ(バツ)、矢印(→)などが岩肌にペンキで表示されており、これに従って進めば登山者は安全に進めることを示している。指導標を設置するのは、観光センターや、山岳会、学生山岳部などボランティアで設置する場合もあれば、山岳遭難を防ぐ意味で、自治体が助成金を出すところもある(群馬県など)。外国人登山者が多い山では、英語も併記する所が出てきた。