磁北の意味 登山用語

磁北(じほく)

磁北とは、磁気コンパスが指す北のことをいい、真北と区別するために磁北と言われる。真北とは北極点のことであり、磁気コンパスが示す磁北とズレが生じる。真北と磁北のズレを偏角(へんかく)といい、この偏角は、場所の時間により異なる。

日本における偏角は、磁気偏角一覧図あるいは、国土地理院発行の地形図(5万分の1/2万5千分の1/1万分の1)にも記載されている。地球は、南極と北極を中心に磁力が流れている。この磁力が発生している場を磁場といい、この磁場のことを地磁気と呼んでいる。この地磁気は何らかの原因で撹乱が生じない限りは、1日周期で規則的に変化しているが、永年変化といい、長期にわたってゆっくりと変化することが分かっている。

国土地理院でもこのことを把握して地図を作成している。なお、北極と南極にオーロラが発生するのは、オーロラは電気質であり、磁力が最も強い北極と南極に溜まり、そこに条件が揃うとオーロラが発生するのである。