アッパーの意味 登山用語

アッパー

アッパーとは、英語のUpper(上、上部のという意味)から来ているが、登山靴は主にソール(地面と接着する部分)とアッパーに分けられ、アッパーはソール以外の上部分を表わす。

登山靴は3種類のタイプがあり、アッパーのくるぶし付近の位置によって、ローカット・ミドルカット・ハイカットと呼ばれ、アッパーがくるぶしを完全に覆うタイプ(ハイカット)が選ばれることが多い。登山靴にはアッパーの部分に革素材とナイロンなどの化学繊維素材を使うものがある。

アッパーが革素材の登山靴は、保温性・耐久性・撥水性があり、また素材がしっかりしているためアイゼンやワカン装用ができるオールシーズン向きである。革製なので手入れが必要だがこまめに手入れすれば長く持たせることができる。重量装備に耐えるため、ソールも硬いものが使われるので、重いのが欠点である。アッパーがナイロン製のものは、ゴアテックスなどの透湿防水性素材が採用されており、防水・撥水性があり軽量ではあるが保温性は薄いので、無積雪期登山向きとされる。耐久性も革素材に比べると劣る。