しゃりばての意味 登山用語

しゃりばて

しゃりばて(しゃりバテ、シャリバテ)とは、登山中、エネルギーを使い果たして力が出ないことをいう。登山ではしゃりばてと言い、他のスポーツでは、ハンガーノックという。

登山中、空腹のまま何も摂取せずに歩き続けていると、低血糖症を引き起こし、ふらふらになって力がでなくなり、足がパタッと止まってしまう。分かりやすく言うと、自動車はガソリンをエネルギー源として動くようになっており、ガソリンが切れるとガス欠で動かなくなる。これと同じで登山中もエネルギーを使い果たすとガス欠になって動けなくなるのである。こういう時は、すぐにエネルギー転換する食べ物を食べると、エネルギーが満たされて、あのふらふら感がウソのように消えて、しゃきっとして、歩けるようになる。登山では普段の3倍ものエネルギーが必要になるので、朝抜き、空腹は禁物であり、行動食を携帯することと、されている。

成人男性が1日1500kcalとすると、登山中に使うエネルギーは1時間で500〜600kcalなので、8時間歩くと約5000〜6000kcalを消費することになる。シャリバテを防ぐためには炭水化物の摂取が欠かせない。普段の朝食がパン1枚、コーヒー1杯であっても、登山の日だけは、お米やお餅などの炭水化物をがっつり食べるようにする。