ジャンダルムの意味 登山用語

ジャンダルム

ジャンダルム(フランス語:gens d'armes)とは、フランス語で憲兵という意味で、転じて「前衛峰」という意味で用いられている。主峰の前衛に位置し、立ちはだかるようにそびえている峰を指す。

穂高連峰のジャンダルムや、剱岳チンネのジャンダルムなど、固有名詞として使われている。両方とも険しい岩場の連続で、ベテランの登山者ではないと登れない場所である。西穂高岳と奥穂高岳の間にそびえており、登山者は、上高地から入山し、奥穂高岳方面または西穂高岳方面から縦走ルートにはいる。この間の縦走ルートは「独標〜西穂高岳〜間ノ岳〜天狗岩〜ジャンダルム〜ロバの耳〜馬ノ背〜奥穂高岳」となっており、穂高岳山荘または西穂山荘で宿泊して体勢を整えてから登る。

現在はルートが整備され、道印などが表示されており、登りやすくなっているが、岩登りの技術が必要であり、初心者には難しすぎて登れない。アルプスには難所として知られる岩場がいっぱいあるが、穂高連峰のジャンダルムが一番難しいとされている。