修験道の意味 登山用語

修験道(しゅげんどう)

修験道とは、日本古来からの山岳信仰(古代神道ともいう)の要素が、のちに大陸から伝来した仏教に取り入れられ、のちに、密教(真言宗・天台宗)・道教(儒教)・陰陽道などと融合し、神仏融合の宗教「修験道」として発展したものである。

熊野を中心とした天台系グループを本山派といい、金峯山を中心とした真言系グループを当山派といい、これらの二大流派の他に、霊山を中心とする各派が形成されていき、現在では、本山派は聖護院を中心とした本山修験宗(京都市左京区聖護院)、当山派は醍醐寺を中心とした真言宗醍醐派(京都市伏見区醍醐寺三宝院)、天台系の金峯山(奈良県吉野山金峯山寺※)を修験本宗の三派が主流である。

この三大流派の他に、各地の霊山を主体とする修験道が全国各地にある。修験の意味は「修行することで迷いを取り除き、験徳をあらわす」ことに由来し、お経と祝詞(のりと)の両方をあげる独特の宗教である。修験道の修行者は山伏という。※金峯山は現在は山上ケ岳と呼ばれている。