シュラフカバーの意味 登山用語

シュラフカバー

シュラフカバーとは、シュラフ(寝袋)を結露などの水滴から守る、いわばレインウェアのようなカバーである。テント泊で就寝時はシュラフカバーの中にシュラフを入れて使用する。

シュラフカバーは「水滴からシュラフを守る」「保温性を上げる」という機能性がある。シュラフの中綿にはダウンと化学繊維の二つのタイプがあり、保温性・コンパクトさはダウンの方が優れているが、濡れるとダウンの膨らみが弱くなり保温力が低下するという欠点がある。テント泊の場合、夏期ても冬季でもテント内が結露して水滴ができる。この水滴が落ちてきてシュラフが濡れるので、シュラフにレインウェアをかぶせて快適性を上げる、というのがシュラフカバーである。

また、シュラフカバーをつけることで、シュラフの保温性が、0度以上の環境で2〜3℃、0度以下の環境で1〜2℃、保温力がアップすると言われている。シュラフカバーの素材は透湿防水性のものが使われており、ゴアテックスが圧倒的に多い。ただ、シュラフカバーに入れることで、シュラフが自分自身が寝ている間に放出する汗で湿気っぽくなるので、干せるときは干したほうが良いとされる。