主稜線の意味 登山用語

主稜線(しゅりょうせん)

主稜線とは、その名の通り、山脈の中心にあたる稜線のことをいう。山脈がつく山群は主稜線があり、これらの稜線を歩くことを縦走という。主稜の名前で呼ばれているのは、白馬岳主稜や赤岳主稜などがある。

白馬岳主稜は日本を代表する雪稜ルートでもあり、残雪期の4月〜5月のみ登攀可能である。この白馬岳主稜を目指してやってくる登山者が多い。猿倉〜白馬尻〜白馬主稜〜白馬岳頂上を目指すコースが一般的であるが、頂上直前に最後の難関があり、傾斜60度の雪壁を越えて、頂上へ到達する。頂上へ到達後は、白馬山荘で1泊するか、大雪渓を通って下山するか、栂池へ回る、などのルートがある。

白馬岳主稜は技術的にはかなり難しいコースというわけではないが、猿倉からの標高差が1400mもあるので、体力を要する。なお、登山パターンとして、一気に登り上がるか、テント泊して登るかの2パターンがある。ただ、残雪期なので、雪質を見極めながら登降する判断が必要になる。