ショーラーの意味 登山用語

ショーラー

ショーラー(Schoeller)とは、スイスのテキスタイルメーカーで、1867年に設立された。革新的な素材製品や特殊加工技術に実績があり、世界中の多くのアウトドア・アパレルメーカーや、プロフェッショナル分野、衣料分野でも採用されている。中でも「c_change」という素材は、素材自体が自動調節するという革新的な技術を用いた素材である。

「c_change」は、松ぼっくりのシステムを参考にしている。松ぼっくりはっ湿度が高いと閉じ、乾燥すると開く性質があり、空気が乾いた日にはかさが開き、中に入っている種子が風でとばされ、雨や曇りの日など湿っている日は、かさは閉じて種子も飛ばさない、という仕組みがある。

また、山火事にあうと、松ぼっくりはかさを開いて種子を外に出し、子孫を残すというメカニズムを持っている。このメカニズムはイギリスの学者ジュリアン・ウィンセントによって解明されたものである。ショーラーの「c_change」はこのメカニズムを応用させて、自動調整する素材を作りだしたのである。体内の放熱や汗などを感知すると繊維が開き、外からの水滴や風などを感知すると閉じるといったものである。さまざまなアウトドアメーカーで採用されている。