初期停止の意味 登山用語

初期停止

初期停止とは、雪山でバランスを崩して転倒または滑落したとき、すぐに滑落停止を行うことをいう。転倒または滑落して5m以内に体を止めるのが勝負とされている。

5m以上になると加速度が増して止まるのが難しくなり、あとは運次第になる。転倒した瞬間にどのような姿勢であれ、アックスのピックを雪面に刺して、足も使って止めること。頭が上・足が下という姿勢で転落した場合はピックを刺しやすいが、頭が下・足が上という姿勢で前のめりまたは後ろのめりで転倒した場合は、ピッケルをとにかく雪面に刺して、シャフトを握り、体を安全な姿勢に持っていくことが必要になる。

初期停止術は、雪山登山を始める時に任意で講習会を受けるときに、講義されることが多いが、いざという時に慌てないよう、とにかく反復練習するしかないと言われる。ただし、アイスバーン上ではアックスも効かず、柔らかい雪よりも加速しやすいので、そういう場所では絶対に転倒しないようにする。