ジョン・ミューア・トレイルの意味 登山用語

ジョン・ミューア・トレイル

ジョン・ミューア・トレイル(John Muir Trail)とは、アメリカのカリフォルニア州シエラネバダ山脈にある長距離自然歩道のとで、全長340kmにも渡る。ヨセミテ渓谷(ヨセミテ国立公園内)からホイットニー山(Mt.Whitney、標高4413m)を目指すものである。

アメリカにおける自然保護運動を始めたジョン・ミューア(John Muir)が亡くなった後、ミューアの功績を称えて、トレイルが整備され、ジョン・ミューア・トレイルと命名された。このトレイルを全部歩ききるには約1ヶ月を要すると言われているが、慣れている人は20日、あるいは9日で歩ききる人もいる。

このトレイルはアメリカで最も知名度が高く、世界中のバックパッカーの憧れともいわれている。日本では知名度は低いが、加藤則芳氏が『ジョン・ミューア・トレイルを行く』(1999)という著書を発刊しており、NHKも加藤氏のTV取材を兼ねて30日かけて歩いている。これだけ長期間のトレイルは、体力作りはもちろんのこと、食糧や水などをどう調達するか、事前に綿密に計画を立てることになる。