シリオの意味 登山用語

シリオ

シリオ(Sirio)とは、日本の登山靴メーカーで、日本でデザインし、製造はイタリアに委託している。登山靴はアルピニズム発祥のヨーロッパのメーカーが主流であるが、欧米人と日本人は体格差もあれば骨格も異なり、日本人の足には欧米製の靴は細くて合わないことが多い。

足の形は、足の長さを10とすると、欧米人の足は幅が3.5、日本人の足は幅が4と、日本人の足は幅が多い。欧米では寒冷な気候風土であり、早くから「靴」が履かれていたが、日本は国土が南北に細長いので気候の差はあれど、昭和初期までは足を締め付けられることのない下駄や草履を履いていたため、甲高段広や偏平足が多い。シリオはこの違いに注目し、日本人の足形に合った登山靴を開発してきた。

まず、「10:4」(長さ:幅)を基準として、3E、3E+、4Eと足幅に応じたタイプを展開している。この「幅」「高さ」「硬さ」を基準として考えている。「高さ」とはかかとの高さ、「硬さ」は靴の素材、靴底などを含む全体の硬さである。