人工登攀の意味 登山用語

人工登攀(じんこうとうはん)

人工登攀とは、ハーケン・ナッツ・ボルト・ピトン・あぶみなどのクライミング器具を使って岩壁を登攀することをいう。確保支点や手がかりにできる場所がない場合に、人工的に手がかりを取りつけながら登るものである。最近では「エイドクライミング(英語:aid climbing)」と呼ばれることが多い。

この人工登攀と対極にあるのが、フリークライミング(英語:free climbing)である。フリークライミングが主流になる前はエイドクライミングが主流であった。フリークライミングとは、アメリカのヨセミテ国立公園発祥で、安全確保のためロープを使用するが、ロープに体重を掛けることなく、手足の力だけで登る岩壁登攀のことである。

中でも技とスピードを競うものをスピードクライミングといい、技術の向上と知名度の向上を図ってクライミング・コンペティティションが開催されている。実際にエイドクライミングに比べて、スポーツクライミングの技術の向上は著しく、世界的に活躍できる人材を輩出している。