シンサレートの意味 登山用語

シンサレート

シンサレート(Thinsulate)とは、アメリカの3M社の商標である。直径2ミクロンのポリプロピレン・マイクロファイバー65%と強度を保つためのポリエステル糸35%で構成されている薄いシート状の中綿素材(衣料用断熱素材)のことである。

3M社は1960年にマイクロファイバーの開発に着手し、1978年にシンサレートを発売した。防寒素材はダウンやポリエステルなどの素材が多く、重くて分厚くなりがちであるが、シンサレートは薄くても温かさを実現できるとしている。素材はポリプロピレンとポリエステルで構成されている。

登山、スキー、フィッシングなどのアウトドアから、ファッション性重視のタウンユース、寝具まで、帽子や手袋などのアイテム、などそれぞれの分野に特化したシンサレートが開発・提供されている。登山用のシンサレートは同じ厚さのダウンやポリエステルと比較すると1.5〜2倍の保温性を持つといわれる。厳寒の冬山でも低山では暑いとの声もある。