深山幽谷の意味 登山用語

深山幽谷(しんざんゆうこく)

深山幽谷とは、『深山』とは人里遠く離れたところにある奥深い山、『幽谷』とは山奥深くにある静かな谷、という意味である。要するに、ほとんど人が踏み入れていないような山奥深い場所、人が容易に足を踏み入れることができない自然の様子、などを表わしたもの。

山岳や渓谷などの大自然が織りなす自然美を表わすときに、この言葉が使われる。日本では古来から、自然の美しさを和歌や水墨画などで表現してきている。それは現在でも変わっていない。深山幽谷に踏み入れると、心身ともに癒される、などともいう。

似たような言葉で、「深山窮谷」「窮山通谷」「窮山幽谷」があるが、深山幽谷と意味は全く同じである。和歌や水墨画などで自然の美しさが表現されてきた。なお、深山幽谷はもともと中国の『「列子」皇帝』から引用されている。中国では仙人は深山幽谷に住み、霞や仙人食をオオバコ、ユキノシタ、くるみ、ぶどうなどといった仙草・仙果を食べていたとされる。