スタティックロープの意味 登山用語

スタティックロープ

スタティックロープとは、ロープには主に2種類あり、1つは「ダイナミックロープ」、もう1つが「スタティックロープ」と呼ばれるものがある。

「スタティックロープ」はロープに負荷がかかったとき、伸び率が少ないので落下時の衝撃は大きいいためクライミングでは使われない。レスキュー(救助)活動や高所作業、あるいは重い荷物を上げ下げするときに使われる。これらの作業では、ロープに伸長率があると、伸び縮みして安定した作業ができない。

またレスキューや高所作業の場合は、絶対に安全確保のため、積極的にロープを使って懸垂上昇・下降も行う。「ダイナミックロープ」はロープに負荷がかかったときの伸長率が大きく、クライミングで使われる。シングル・ダブル・ツインとさらに3種類に分けられ、シングルはスポーツクライミング、ダブルはアルパインクライミング、ツインはアイスクライミングといった使い分けをする。ただ、こちらでは基本的に手足を使って登攀することになるので、ロープは墜落時の安全確保という補助的なものでしかない。