スノーバーの意味 登山用語

スノーバー

スノーバー(英語:snow bar)とは、雪山登山で、雪上確保の道具のひとつ。雪上でロープを固定するために、確保支点として雪に埋め込むTの形をした杭のこと。長さは50cm〜65cmまである。

スノーバーは直上方向に引っ張ると抜けやすいという欠点があり、登山者によって抜けにくくするための様々な工夫が施されている。垂直に打ち込むのではなく、横方向に打ち込むなど。似たような道具で「デッドマン」という同じく支点確保の道具があるが、硬く締まっている雪ではスノーバー、新雪で軟らかい雪にはデッドマン、と使い分けされている。

なお、富山県警で山岳警備隊として活躍していた巡査長が、スノーバーが抜けにくくなる方法を発明している。登山スキー(山スキー)で使用される「シール」を、スノーバー先端に貼り付けることで、垂直方向でも抜けにくくなり、試験結果では200kgの加重にも耐えられたという。残雪期に行った試験のため、積雪期の雪質や新雪では若干結果が異なるだろうと、公式見解を発表している。