スノーロールの意味 登山用語

スノーロール

スノーロールとは、「雪まくり」とも呼ばれ、自然が作り上げる気象現象の一種である。ある気象条件が揃うと形成されるが滅多に見られることはなく稀である。ロールケーキをイメージすると分かりやすいが、同心円状に丸まった円筒形をしており、中心は空洞であることが多い。

スノーロールが形成される条件は、「雪の表面が凍っておりその上に着雪した雪がはがれやすい状態である」「その上に積雪した雪がある程度の粘土があってシート状にまくれやすくなっている」「風が氷の層を巻き上げるくらいの強さで、吹き飛ばさない程度」「木、段差、坂など雪が転がりやすい場所・地形である」ことが揃うと、形成されるといわれている。

車のフロントガラスや屋根の傾斜でもスノーロールが形成される。スノーロールの大きさはさまざまで小さいものもあれば、ひとかかえするのにやっとの大きさのものもある。なお、スノーロールは和製英語で、英語では「Snow roller」といわれる。