スポーツ登山の意味 登山用語

スポーツ登山

スポーツ登山とは、山に登るという行為は先史時代から行われていたが、近代までは、山は崇拝や信仰の対象と見なされてきており、信仰が目的の登山や狩猟採集が目的の登山は行われており、この史実は世界的にも明らかにされている。

19世紀にヨーロッパでアルピニズム(Alpinism)が発祥し、それまで地元の人々が登らなかったヨーロッパアルプスのマッターホルンやモンブランが、イギリス人によって開拓されるようになった。これがきっかけで当初は裕福な人々のスポーツとしての位置づけだった。

しだいに、登山道具が洗練され、登山技術が向上すると、登山技術の習得に加え、精神力鍛練、体力増加、健康増進としての、本格的なスポーツ登山となった。日本では江戸時代までは狩猟・採取による登山を除いて、信仰登山が行われていたが、明治時代中期にヨーロッパから来た宣教師や商人らによって近代登山がもたらされ、スポーツとしての登山が定着したのである。

現在では世界・日本でも、プロ登山家による高峰登頂の登山から、一般登山者による低山登山あるいはハイキングもスポーツ登山として楽しまれている。