雪渓の意味 登山用語

雪渓(せっけい)

雪渓とは、積もった雪が無積雪期になっても溶けずに残っており、ほとんどの場所が谷にある。2000mを超える山岳地帯に多い。日本での三大雪渓と呼ばれる代表的な雪渓があり、白馬大雪渓(白馬岳)、針ノ木大雪渓(針ノ木岳)、剱沢大雪渓(剱岳)が有名である。

白馬大雪渓は白馬岳と杓子岳によって形成された谷に位置している。遊歩道が整備されているため、登山口の猿倉〜大雪渓ケルンまでは、身軽な装備でハイキングを楽しむことができるが、大雪渓後半(上部)からは白馬岳頂上への本格的な登山コースになるので、本格的な装備が必要である。

針ノ木雪渓は登山口〜沢水〜大沢小屋〜針ノ木雪渓までは、ハイキング感覚で楽しむことができるが、それより先の針ノ木岳までは雪渓の上を歩いて行く事になるので、アイゼン装着など本格的な装備が必要である。剱沢大雪渓は剱岳の南東方向にあり、剱岳まで行かないと雪渓まで到達できない。日本でも難易度の高い山なのでハイキング感覚で用意に行ける場所ではない。雪渓はこの他にも乗鞍岳など、各所にある。