雪盲の意味 登山用語

雪盲(せつもう)

雪盲とは、雪山において、サングラスやゴーグルを着用せずに、目が直接強い日差しを浴びていると、目が痛くなったり、涙が出たりして、目が開けていられない炎症が起きること。雪目(ゆきめ)ともいう。

高所になるほど紫外線量が増大することに加え、雪上では、日差しが雪面に反射するため、更に強い日射を目は浴びているので、何も防御していない目は網膜や角膜が紫外線&日射によって傷つけられてしまう。また、涙が出るなどといった前兆を無視して、目を酷使していると、さらにダメージが大きくなり、目が見えなくなる可能性もある。

登山中にこの状態に陥ると、周りの状況判断もできなくなるので、雪庇を踏み外したりして滑落の危険性がある。応急処置としては、雪や冷たいタオルなどを目に当てて冷やしてしばらく目を休ませる方法がある。またはその場に留まって、暗くなってから活動開始する羽目になる。まず登山開始前からサングラスを着用して、目を保護するとが何よりも大切である。