尖峰の意味 登山用語

尖峰(せんぽう)

尖峰とは、山頂が尖っている山のことをいう。尖峰は氷河の浸食作用によって形成されたもので、氷食尖峰(ひょうしょくせんぽう)とも言われる。山頂が鋭く尖っていて、岩峰と呼ぶにふさわしい姿が特徴であり、氷河によって形成された圏谷(けんこく、ドイツ語でカールという)が、周囲から山を削り上げ、現在のような鋭い姿を作り上げたとされる。

氷食尖峰の事をドイツ語ではホルン(Horn)と呼ぶ。Hornは「角」このとであり、それが転じて、山においては、ピラミッド型の山頂という意味で用いられている。スイスにはホルンと名がつく山が多く、有名なマッターホルンもその1つである。日本における氷食尖峰は、槍ヶ岳、剱岳などである。槍ヶ岳は飛騨山脈の南部にあり、槍ヶ岳と穂高連峰は並んでそびえており、日本アルプスの1つである。マッターホルンや槍ヶ岳などは登攀(岩登り)の技術も必要となるので、熟練した登山者でないと、なかなか容易に到達できない山である。