遡行図の意味 登山用語

遡行図(そこうず)

遡行図とは、滝の高さ、ゴルジュの難易度、高巻ルートなど、沢登りに必要な情報を載せたルート図のことである。正確な地図と違いポイントとなる地点、滝、分岐などを記入してある程度だが、道迷いをなくすために必要なものである。

通常の登山とは異なり、沢登りの場合は、沢登り人口が少ないうえ、情報も少ない。事前に必ず2万5千分の1地形図で渓流の位置を確認し、渓流の場所と磁北線を引いておく。沢登り当日は、遡行中はメモを取りながら先に進むと、後で記録として見直すこともできる。遡行図を取ることで、地形図と合わせて照らし合わせて自分の位置を確認するのに役立つ。

遡行図の取り方は、行動中にメモするものなので、自分が見て分かるようになっていればよい。地形や時間なども記録しておく。また、沢登り中に気がついたこと、地形の形などメモしておくといい。自分なりに遡行図を作成した後、自宅でなるべく早い時間帯に清書するようにする。後に行く時に参考にすることもできる。