速乾性素材の意味 登山用語

速乾性素材(そっかんせいそざい)

速乾性素材とは、より多くの汗を吸いとり、短時間で乾く素材のことである。登山用ウェア、アンダーウェアや、スポーツウェアなど幅広い分野で速乾性素材が採用されている。

速乾性素材には、ポリエステルの他に指定外繊維(アテセート)、キュプラ、ナイロンなどがあり、100%その素材のみで使われている場合もあれば、綿などと配合することによって、より吸汗性・速乾性にすぐれた製品がでている。また、汗対策だけれではなく、吸水速乾機能に加え、「UVカット(紫外線カット)」や「汗のにおいを防ぐ消臭機能」など複数の機能性を持つ素材が主流になりつつある。

繊維自体が動くことで水分調節するものがあり、乾燥時は繊維は膨らみ、水分を吸収すると繊維がしまるものがあり、この繊維でニット織りした場合、乾燥時は編み目がしまっており、濡れたときには編み目が広がる、という繊維もある。このようにアウトドアメーカー各社で新繊維開発・新商品開発に力を入れている。なお、吸汗・速乾性衣料の速乾度などをテストした結果では、ポリエステル100%で構成したものより、綿とポリエステルを混合したほうが、吸汗・速乾性がより優れているという結果も出ている。