外張の意味 登山用語

外張(そとばり)

外張とは、テントの一式で、冬季・寒気やテントを守り、保温力や耐風性能を向上させるために、テントの外側に覆い張る布のことである。この外張でテント全体に完全にかぶせることで、テント内部からの放熱は抑えられるので外気温の影響を受けにくくなり、また風も裾部分から風の侵入を防ぐことができる。

外張の特徴としては、テント全体を覆うため、耐風性・保温性が高くなる=機密性が高くなるので、防水性よりも通気性を重視する傾向がある。通気性を重視することは耐水性がないことである。雨やみぞれなどの水分が多い時期の使用は向いていない。機密性が高いので、酸欠にならないよう、ベンチレーターなどを使用して換気するようにする。これらのことから外張を使う条件は、厳寒期の冬山で、雨が降らない高緯度の雪山と限られてくる。

なお外張とよく比較される「フライシート」というものがあるが、こちらは耐風・保温性は劣るが、防水性があるので、雨や雪などの水分が多い時期には向いている。