疎林の意味 登山用語

疎林(そりん)

疎林とは、樹木がまばらに生えている林のことをいう。森林といえば、高木が密生しているため高木の根元は日陰になり、苔や低木などの植生がみられるが、疎林の場合は、木々が密生していないため太陽光が根元まで差し込む

。疎林は、土壌の栄養分が乏しいなど、植物にとっては苛酷な環境でもある。亜寒帯のタイガや熱帯のサバンナが代表的である。タイガとは「ロシア語でシベリア地方の針葉樹林」という意味であり、針葉樹で構成されている森林である。高緯度地域のユーラシア大陸や北米大陸にある。タイガは永久凍土であり、夏場に永久凍土から溶けてくる水分を、植物は補給している。

また、気温が低くあらゆる生物の活動期間がかなり短く、落ち葉などを分解する微生物の活動期間も夏期だけなので、有機物の堆積物は厚くなっていく。樹木はモミ属、トウヒ属などが主である。一方、サバンナとは熱帯に分布し、疎林と潅木が混じった熱帯長草草原であり、アフリカではバオバブ種が主である。