耐寒訓練の意味 登山用語

耐寒訓練(たいかんくんれん)

耐寒訓練とは、冬山の厳しい低温を想定して体を低気温に慣らすためのトレーニングのことをいう。登山の場合は耐寒登山ともいう。本格的な冬山登山を行う前に、冬山シーズン前から低山登山するなど、寒さに体を慣らしていってから、本格的に登山する。

また高所登山においても、ある程度の標高以上になると雪は残っており、気温も低い。こういう場所に行く時にも、いきなり行くのではなく、日本の山岳(富士山やアルプス)などで体を慣らしておくことがコンディション維持のためにも大事である。なお、日常生活でも耐寒訓練はできる。冬季であっても、家の中は暖房を付けない、冬用衣類を着用せずに半袖で過ごす、低山登山も敢えて半袖を着用する、などである。

なお、体を寒さに晒すことで、体が寒さに対応しようと、体を保温するために、体の末端まである毛細血管を伸ばすようになると言われている。ただ、やりすぎは低体温症になるので、ほどほどの範囲で行う。