大キレットの意味 登山用語

大キレット(だいきれっと)

大樹レットとは、北アルプスの南岳〜北穂高岳の間にあるやせた尾根がつづく岩場であり、大キレットのピークは「飛騨泣き」「長谷川ピーク」とも呼ばれ、一般登山道の中で最も難易度が高い。

南岳の標高が3033m、大キレットのピーク地点が2735m、北穂高岳が3106mである。単純計算すると南岳〜大キレット間の標高差が298m、大キレット〜北穂高岳間の標高差が371mもある。関係者によって目印や鎖や足場などが設置されてきており、設置以前に比べて危険度は低くなっているが、少しでも踏み外してしまうとすぐに滑落につながり、現在でも毎年数人が亡くなったり、また負傷者が続出している。

大キレットを目指す場合は、事前に十分な訓練を摘むのはもちろんのこと、十分な体力とつけておくことと時間に余裕をもった行程をとることである。そして何よりも当日の体調である。かなりの高度間がある場所なので、体調が悪いときは足場のバランスを崩しがちになるので無理しない。岩場登りでは先行する登山者からの落石に巻き込まれないよう、十分な感覚をとる。