アブミの意味 登山用語

アブミ

アブミ(鐙)とは、人工登攀に使う小型の縄ハシゴのこと。エイダー(英語:aider)といい、人工クライミングはエイドクライミング(英語:aid climbing)ともいう。アブミには二種類のタイプがあり、ひとつはハシゴ状になっているもの、もうひとつは左右に輪がついているものがある。

段数は3〜5段など。形状の違いはあるが、基本的な使い方は同じであり、クライミング途中に足の置き場がない場合などに、岩壁にセットして、ハシゴのように足を掛けて高さを稼ぎながら登るのである。足を掛ける部分は強化されており、アイゼンを装着していても登れるよう、金属プレートが取り付けられているものもある。こういうタイプはハシゴ状のアブミに多い。

また、クライミング中にアブミが強風で巻き上げられないよう、おもりをつけられるようになっているものもある。なお、本来のアブミとは、馬の背中につける鞍についている付属品で、馬の背にまたがった時に足を掛けられるようになっている部分のことを指す。