ダイヤモンドダストの意味 登山用語

ダイヤモンドダスト

ダイヤモンドダストとは、極寒で快晴時にみられ、空気中の氷が朝日を受けてキラキラ輝く自然現象である。細氷(さいひょう)ともいう。

大気中の水蒸気が昇華してごく小さな氷晶となり、それが降ってきたもの。この氷晶に朝日などの光が反射・屈折すると太陽柱(サン・ピラー)などの自然現象も表われる。ダイヤモンドダストの発生条件は、「マイナス10度以下」「風が弱いこと」「空気が澄んでいること」「晴れまたは快晴であること」「早朝〜朝であること」「視界が1km以上と良好であること」が揃うと、見られると言われている。

この現象は放射冷却現象が発生して冷え込んだ日の青空が出ている快晴の日に、見る事ができる。日本ではダイヤモンドダストは北海道で見られることが多い。ダイヤモンドダストに似たような現象に「氷霧(こおりぎり)」があるが、細氷より大きい氷晶が大気中に浮遊している現象。分かりやすく言えば、氷晶が降って来るものはダイヤモンドダスト、浮かんでいるものは氷霧である。