直登の意味 登山用語

直登(ちょくとう)

直登とは、登山で岩壁、氷壁などを回避しないで、そのまま登ることをいう。また、岩壁、氷壁などの正面にルートをとって登ることも直登という。山によっては険しい登りの地点で直登ルートと巻き道が設けられている。

たとえば、甲斐駒ヶ岳の山頂を目指すルートには、駒津峰〜六万石〜甲斐駒ヶ岳山頂へ向かう途中、六万石から山頂には岩石の険しい斜面が控えているので、六万石地点で直登コースと巻き道コースが設けられている。直登コースは熟練者向け、巻き道コースは初心者向けとされている。

直登コースはロープなどを使うほどの登山道ではないが、2メートルほどの大岩があり、両手でふんばって登り上がることが必要になるコースでもある。山頂直下は砂礫などがあり、晴天時でもすべって転倒しやすい。悪天候時には岩場は滑りやすくなっているので、敢えて避けて巻き道を選ぶようにしたい。山頂から直登コースまたは巻き道を戻って下山できる。山によっては直登コースは技量が必要な場合もあるので、安易な気持ちで登山しない。