チロリアンブリッジの意味 登山用語

チロリアンブリッジ

チロリアンブリッジとは、沢や崖などでロープを水平に張り、ロープを伝って対岸に渡る技術のこと。登山者は、ロープに体をかけて、片足はロープにかけて、もう片足はロープにかけないで下にダランと下げて、両手でロープを手繰り寄せるような感じで引っ張りながら渡る方法がとられることが多いが、色々な渡り方がある。またチロリアンブリッジは山岳救助の際の要救助者の搬送方法にも採用される。

負傷者の怪我部位が頸椎や脊椎の場合、背負って搬送することができないので担架に乗せて搬送する方法が採用される。この場合、担架をかつぐのが難しい場所では、チロリアンブリッジを作って、対岸に搬送する方法がある。

まず、担架の枠組みになりそうな木を調達ロープなどで担架を作り、担架の上に負傷者を載せたあと滑り落ちないよう固定してから、ブリッジになっているロープに接続して、搬送するものである。このチロリアンブリッジに使われるロープは直径9mmのロープの場合は負荷がかかるとロープが伸びるので、2本張って使用する。この時、ロープはピンと張ると切れやすくなるので、ある程度はロープに余裕をもたせるとよい。